潤滑とは、金属が互いに接触して相互運動している状態に、オイル等を供給して摩擦力や磨耗を低減させる方法のことを指します。
この潤滑には、大きく分けて、4つの分類に区分することができます。
十分な油膜が金属間に入り込み、金属同士が接触することなく良好な潤滑が行われている状況です。
油膜により金属間には十分に隙間があるので、金属同士が接触し合うことはない。
油膜はかなり薄くなりますが、ギリギリ 金属同士が接触することなく、潤滑が行われています。
流体潤滑より金属間の距離は狭くなっているものの、まだ隙間があるので金属同士が接触し合うことはない。金属間の距離『h』は(1)よりも狭い。
(2)より、さらに油膜が薄くなり、一部の金属が接触しはじめています。
金属間の距離はより狭くなり、一部で金属同士が接触。図の赤い部分が往復運動により接触し、摩耗する。
オイルは存在するものの十分な油膜とはならず、金属同士の接触が激しい状況です。
金属間の距離はほぼなくなり、金属同士が接触する割合が多くなる。金属間にほとんど油膜が存在せず、金属接触によって焼きつきを発生させる。図の赤い部分が接触している。