TL70型ミッション に完全適合する ミッションオイル は、かなり難しい・・・・・。
開発を スタート させた直後に、本気で悩みました。
なぜなら、低温域にて、TL70型ミッション 最大の難関である1、2速の入りを良くするには、低粘度の オイル を使用しなければならない。しかし、その粘度で、サーキット をはじめとする スポーツドライビング を行うと、今度は油温の上昇により、カンタン に2速の入りが渋くなってしまいます。反対に、サーキット 走行にて、快適に2速へ入るように、少しでも粘度を上げると、コールドスタート 時に、1、2速の入りが悪くなります・・・。
要するに、常温から超高温まで(弊社が行った サーキットテスト での油温は、110~135℃)、「究極の シフトフィール を実現する」という目標は、かなり ハードル が高いものでした。
そこで、この「シフトの入りには、どのような要因が関与するのか?」といったことを粘度の部分だけではなく、あらゆる方向から、潤滑油の スペシャリスト たちと強力なタッグを組んで、ひとつひとつ テスト を行い解明していきました。
まず、十数 アイテムにおよぶ他社製品の比較から テストはスタート。
ベースオイルの選択では、オイルの種類(たとえば、一言で エステル油といっても、かなりの種類があります)、配合 バランスは、もちろん、ときには質量や分子量まで変化させて シフトフィールを確認。また、徹底的な粘度指数へのトライに、既製の パッケージ添加剤ではない独自配合の添加剤群の使用。そして、絶妙の シフトフィールを生み出した最新鋭の増摩擦剤(摩擦係数調整剤)との出会い等々、気が付けば、2年以上の歳月が経過していました。
このように、時間的な リミットを設定することなく、「解からないことは、解かるまでやってみる」、「変化があれば、必ずその理由を理解する」といった、まさに、“コスト度外視”による開発にて、BILLION OILS TL70 ミッションオイル は、誕生しました。
油温に影響されることなく、
低温域から高温域まで、変化しない
「究極のシフトフィール」
この性能がどれほどまで、ドライバビリティを向上させるか、ぜひ、みなさんに、お試しいただきたいと思います!
そして、田中ミノルの「執念」を感じ取っていただければ、幸いです!!